薔薇いちご

日記です!メモです。

テラバル物語① テラバルの再開

2020年1月1日
テラバルまで足を運んだ。

生い茂った蔓草の奥に
わたしたちは「夢」を描いていたはずだ。
だが、その夢の入り口は
トーツルモドキで塞がっていた。

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2020年10月18日

とりあえず雑草を刈り払ってみた。

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整地された境界に沿って拓いてみる

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右には神木であるクバの木。

そこはその土地の聖地。

左は整地されたリゾート用の土地。

その間にテラバルへの入り口がある。

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2020年10月28日

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2020年10月30日

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2020年11月3日

森のなかを彷徨っている時に友人がきてくれた。

そこに小屋もあるが、その道が見つからないと話した。

2020年12月10日

相思樹の根っこで休憩していると、友人とその息子が再び来てくれた。

彼らの来訪で勢いがついたのかK君は小屋を探しに一人で行く。

30年前の小屋。こんな小屋をつくっていた。

K君は友人が来たので安心して森の奥に一人で入っていった。

その間、友人は伐採のコツをレクチャーしてくれた。

伐採した枝や葉はあらかじめ集める場所を決めておく、そして枝と葉はできるだけ仕分けしておく。枝は枝、葉は葉と揃えるのがいい、その方が合理的に事が捗ると。彼は実践しながら見せて教える。彼の仕事は綺麗だ。

しばらくしてK君が息を切らしながら戻ってきて、「小屋を発見した!」という。
「どうだった?」って聞くと、「なんと表現していいかわからない」という。

1987年に造った小屋だ。この地に来ることがなくなって30年は経つ。その間に台風がいくつあったのだろうか?元のカタチで残っているのだろうか?もしかして浮浪者が住んでいる?白骨が見つかる?ハブの棲み家になっている?


私は不安だったが、今日は二人ではなく、最強な親子が側にいるから、絶対大丈夫だと自分に言い聞かせながらK君の案内で原野の奥まで入り込む。どれだけK君は衝撃を受けたのだろうか。小屋までの道のりをK君は忘れている。だが、4人だから大丈夫。4人で協力しあって小屋を探しに行く。まるで原始の森の探検だ!

テラバルを拓き始めて約2ヶ月!ついにその日が来たのだ。

 

ん?これは宇宙船?宇宙人が住んでいる?

小屋!

破れかぶれだ!

茫然と眺めたが、一つ一つに見覚えがある。

気を取り直すために小屋の周辺に視点を移す。

するとシークヮーサーの木が30年で大木になっている。

4人は1個ずつシークヮーサーの実を食べた。

2020年12月16日

記憶を辿りながら小屋から相思樹までの道を拓く。

2020年12月19日

休憩して、小屋の朽ちた床板を剥がしてみた。そこに根切りがあった。父の道具だ。

実は畑の中を亡くなった父が歩いているのを私はみた。

父は白いYシャツのような上着を着ていて、アカバナーの木の前を私に声もかけずに通り過ぎた。

そのことをずっと黙っていたがK君に話してみた。

「父がそこを歩いていたのよ。はっきりみたの。あまりはっきり見てしまったから黙っていた」と切り出し、子どもの頃に、大人たちが夜な夜なお茶をしながら、「亡くなった人を今日見たよ。シマに還って来てそこを歩いていた」という話をするのをよく聴いていたけど、そんな感じ。「亡くなった父がシマに還ってきている」というと、

「きっとお母さんにも会えるよ」とK君はいう。